ネウボラ その1
ネウボラは、フィンランド語で「助言の場」を意味します。母親の妊娠期から子供の小学校入学まで、担当の保健師が子育てに関するあらゆる相談にワンストップで応じる仕組みです。妊娠中に10回、産後に15回程度の定期健診や発達相談を受けます。父親や兄弟が受けるものも含まれます。
新聞の掲載記事から抜粋した説明なんだけれど、興味深い。
担当の保健師さんは、継続してひとりの人がするのだそう。
担当者の保健師さんには大変なお仕事となるが、これからの日本に最も必要なシステムだと思う。
他人が自分の生活にズカズカ入ってこられるのは、イヤな人もいるだろう。
が、育児ノイローゼだの、虐待で幼い子供が犠牲になっている報道をみると、ナンとか出来ないかと思ってしまう。
ネウボラのシステムがあれば、少なくとも幼い子・子を抱える母に目を向ける第三者がひとりいる。
子供に母親が気付くのが難しい障害があるのを、みつけてくれる可能性が広がる。
大体、子供が育児書通りに成長しない。我が家には何故か《スポック博士の育児書》というぶっとくて古い本があるが、役に立って無い。妊娠・出産・育児が全て同じであれば、たまごクラブやひよこクラブなんてモノは毎月発行される事は無い。みんな違って、みんな相談しにくい事があるから、雑誌は存在する。
ウチの子、話すの遅い。
ウチの子、オシメが外れるの、遅い。
いつから、離乳食? タマゴはいつからあげていいの?
それぞれ、新米ママもオババから産まれてきているから、オババに聞けばいいのかもしれない。けれど、オババも少なくとも20年以上は昔の事。忘れているし、昔の常識は今の非常識。変わらないのは、抱っこの仕方位なんじゃないかと思ってしまう。
私の母は『育児したの20年以上前よ。覚えているハズないじゃない』と言った。
実母がアテにならない場合もある。
ネウボラ、大賛成なのである。