緑内障 その3
緑内障であろうと、診断されてひと月後。
視野検査なるものを、受ける。
くら~くて小さい部屋に入る。
検査機を覗き込む。
覗き込んだ検査機器の中で、チカチカと白い(白かったと思う)点滅が。
点滅が見えたら、ボタンを押す。
《ボタン押すだけじゃない》と、経験者には言われたけれど。
それだけの事なのだけれど、閉所・拘束恐怖症の人間には大変ツラい検査。
何回、中断しただろう。
検査技師さん、ごめんなさい。
その上、そこから離れられない、という状況に陥るとパニックになる。
東京ディズニーシーの海底2万マイルに乗った時。狭くて小さいカプセルに入って暗めの海底を進むというのは、私にとってツラいアトラクションだった訳だ。勿論、気分が悪くなって押しても良いブザーはある筈。が、小学生の子供を連れた母が押すのも……。自分が閉所恐怖症であった事を再認識した。
右目、左目、と両目。
ナントカ、検査クリア。
クリアでなかったのは、視野の方で。
右目の下半分が殆ど見えていない。
見えにくかったのは疲れ目では、無かったのだ。
視力が悪くて、見えないのが当たり前になっていると、こんな簡単な自分の目の事も分からない。
検査が全てでも無い。
けれど客観視出来るから、自分の身体については年齢を重ねていくと必要な事だと思う。
検査結果が良ければそれでいいし、悪ければ気をつければよい。
私の様に、薬漬けの人間は特に必要だと思う。