カラダとココロのスイッチオフする生活

仕事・家事・育児で頑張りすぎない為に

今、何故、退職か

ひとつの会社に勤めて、31年9か月。

結婚して、出産して、子育てして。

本当に頑張ったと思う。

何故、頑張り続けたかと言うと

私の父が、中学生の受験期真っ只中に亡くなったのが一番の原因だと思う。音楽科の適性テストもクリアしていたのに、受験票を出すタイミングで。

音大を目指して高校も音楽科を希望していたけれど、学費とレッスン費用がベラボウにかかるので断念させられた。行きたい学校は遠方だったから、仕送りも必要になる。

その後、高校の時に女性学について研究されていた社会科の先生に、影響されたのも大きい。その先生には、今でもお世話になっている。言葉にすると、薄っぺらいけれど本当に尊敬している。出会いに感謝している一人。

図式としては、女性学→経済自立→働き続ける、となるのかもしれない。本当は当たり前の事なんだろうけれど。

上記の図式は、私の半生の方程式。働いて賃金を得ていれば、なんとでもなる。自分の

経験した事を子供には味わわせたくない。

でも、私は退職した。

何故か。

子供が義務教育(高校は個人的に義務教育の感覚)を卒業した事。退職金の改定が組合で話し合われている事。後は私の健康。

多分、私の病気は一生お付き合いする事になるのだろうな。

それなら、これ以上酷くならない様にする方が良い。心身共に疲れる事が病状を悪化させているのであれば、疲れない様にすれば良い。一番問題の、会社に行く為、毎朝満員電車に体を押し込むのをやめる。本当は仕事するだけで良いのであれば、いくらでも働く。働き続けられる。でも、毎朝狭い車両、知らない人に囲まれるというのがストレス。勿論、仕事の出来ない毎日ゴミ袋の様な恰好しかしない後輩を見ているのも、男女で声色が変わる上司のケラケラ笑うのを聞くのも嫌。でも、我慢出来るし、本当に仕事していれば気にならない。

一時期配偶者に言われた《勝手に働いている》発言。だから《しんどい》とは言えなかった。《勝手に働いている》発言が収まっている今なら、退職していいかな。

そう思って退職した。

毎月、給料が無い生活。職業欄に《専業主婦》を選択して、年収《ゼロ》になる。

結構、勇気の必要な選択をしたな、と思う。実際、本当に辞める選択って大変だ。

でも、私は退職した。